昔のphpMyAdminはSQLファイルのインポートサイズは32MBでしたが、DSM7系のphpMyAdminは1024MBに変更になっているので下記の操作は不要です。
しかし、もしSQLファイルのインポートで問題が発生した場合は、下記を参考に対策して下さい。
1.phpMyAdminのインポートの基本知識
1.インポートできるファイルサイズについて
[phpMyAdmin]のデフォルトのインポートファイルサイズは「32MB」になっています。
これを変更する為には「php.ini」の設定を下記の様に変更する必要があります。
パラメータ | デフォルト値 | 変更値(私の場合) |
upload_max_filesize | 32M | 512M |
post_max_size | 32M | 512M |
memory_limit | 128M | 512M |
■各値の関係は
upload_max_filesize ≦ post_max_size ≦ memory_limit になります。
2.「phpが処理する」タイムアウト時間は4分
パラメータ | デフォルト値(秒) | 変更値(私の場合) |
max_execution_time | 240 | 0 |
■0は「制限なし」という設定です。
3.「phpMyAdmin」のログイン時間の問題
1~2の設定で「32MB」以上のSQLファイルのインポートは可能になりましたが、もう一つ「phpMyAdmin」の「24分」問題があります。
「phpMyAdmin」のログイン時間のデフォルト時間は1440秒(24分)になっています。
よって、インポートで24分を過ぎると「phpMyAdmin」自体がログアウトしてしまうという問題が発生します。
この設定値は「config.inc.php」の設定値を変更します。
4.「phpMyAdmin」がインポート中に割り込みを掛ける問題に対する対応
最後に「phpMyAdmin」はインポート中に割り込みを発生させ、インポート中止する機能があります。
この機能がONになっていると大きなSQLファイルは正常にインポートが完了しません。
そこでインポート画面の設定で、この機能をOFFにします。
2.具体的な設定変更方法
1.[php.ini]の設定変更
①[Web Station]を起動します。
②phpMyAdminの設定ファイルを開きます。
Web Stationの「スクリプト言語の設定」画面を開きます。
■画面の中にある「phpMyAdmin」をダブルクリックします。
③表示された画面の中の「コア」タブをクリックします。
④設定値を変更します。
■検索BOXで「size」で検索して下さい。
検索された項目の中から「post_max_size」と「upload_max_filesize」の所クリックして変更します。
例)32M→512M等
■検索BOXで「limit」で検索して下さい。
「memory_limit」の所を「512M」等の適当な数字に変更します。
■検索BOXで「time」で検索して下さい。
「max_execution_time」の所を「0」に変更します。
⑤画面下の「OK」ボタンを挿入して設定を保存します。
以上で指定したサイズまでのSQLファイルのインポートが時間制限なしで実行可能となりました。
2.[phpMyAdmin]の設定変更
ここでは「phpMyAdmin」のログイン時間を「24分」から「1時間」に変更します。
[web_packages]フォルダの下にある[phpMyAdmin]を開いて下さい。
そこにある[config.inc.php]をEmEditorで開いて下さい。
適当な所に下記を追加して下さい。
$cfg['LoginCookieValidity'] = 3600;
上記はログインタイムアウト時間を3600秒(60分)にするという設定です。
上記を変更した結果、phpMyAdminの起動時に下記のエラーメッセージがでた場合は、下記のドキュメントを参照してください。
3.インポート時の設定
[phpMyAdmin]のインポート画面に入り、インポートファイルを指定します。
また下記の「部分インポート」のチェックを外して、実行して下さい。
以上で512M以下のSQLファイルのインポートが可能になります。
メモ
上記の「部分インポート」のデフォルトを「チェックなし」にする場合は、[設定]→[インポート」を実行した時に表示される画面の中に「部分インポート」があるのでこの✔を外すとデフォルトが割り込みなしになります。