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2024年08月19日

phpMyAdminのSQLファイルのインポートサイズを増やす方法


昔のphpMyAdminはSQLファイルのインポートサイズは32MBでしたが、DSM7系のphpMyAdminは1024MBに変更になっているので下記の操作は不要です。

しかし、もしSQLファイルのインポートで問題が発生した場合は、下記を参考に対策して下さい。

1.phpMyAdminのインポートの基本知識

1.インポートできるファイルサイズについて

[phpMyAdmin]のデフォルトのインポートファイルサイズは「32MB」になっています。

これを変更する為には「php.ini」の設定を下記の様に変更する必要があります。

パラメータ デフォルト値 変更値(私の場合)
upload_max_filesize 32M 512M
post_max_size 32M 512M
memory_limit 128M 512M

■各値の関係は
upload_max_filesize post_max_size memory_limit になります。

 

2.「phpが処理する」タイムアウト時間は4分

パラメータ デフォルト値(秒) 変更値(私の場合)
max_execution_time 240 0

■0は「制限なし」という設定です。

 

3.「phpMyAdmin」のログイン時間の問題

1~2の設定で「32MB」以上のSQLファイルのインポートは可能になりましたが、もう一つ「phpMyAdmin」の「24分」問題があります。

「phpMyAdmin」のログイン時間のデフォルト時間は1440秒(24分)になっています。

よって、インポートで24分を過ぎると「phpMyAdmin」自体がログアウトしてしまうという問題が発生します。

この設定値は「config.inc.php」の設定値を変更します。

 

4.「phpMyAdmin」がインポート中に割り込みを掛ける問題に対する対応

最後に「phpMyAdmin」はインポート中に割り込みを発生させ、インポート中止する機能があります。

この機能がONになっていると大きなSQLファイルは正常にインポートが完了しません。

そこでインポート画面の設定で、この機能をOFFにします。

 

2.具体的な設定変更方法

1.[php.ini]の設定変更

①[Web Station]を起動します。

 

②phpMyAdminの設定ファイルを開きます。

Web Stationの「スクリプト言語の設定」画面を開きます。

■画面の中にある「phpMyAdmin」をダブルクリックします。

 

③表示された画面の中の「コア」タブをクリックします。

④設定値を変更します。

■検索BOXで「size」で検索して下さい。

検索された項目の中から「post_max_size」と「upload_max_filesize」の所クリックして変更します。

例)32M→512M等

■検索BOXで「limit」で検索して下さい。

memory_limit」の所を「512M」等の適当な数字に変更します。

■検索BOXで「time」で検索して下さい。

max_execution_time」の所を「0」に変更します。

⑤画面下の「OK」ボタンを挿入して設定を保存します。

以上で指定したサイズまでのSQLファイルのインポートが時間制限なしで実行可能となりました。

 

2.[phpMyAdmin]の設定変更

ここでは「phpMyAdmin」のログイン時間を「24分」から「1時間」に変更します。

[web_packages]フォルダの下にある[phpMyAdmin]を開いて下さい。

そこにある[config.inc.php]をEmEditorで開いて下さい。

適当な所に下記を追加して下さい。

$cfg['LoginCookieValidity'] = 3600;

上記はログインタイムアウト時間を3600秒(60分)にするという設定です。

 

上記を変更した結果、phpMyAdminの起動時に下記のエラーメッセージがでた場合は、下記のドキュメントを参照してください。

phpMyAdminのパーミッションエラー対策

 

3.インポート時の設定

[phpMyAdmin]のインポート画面に入り、インポートファイルを指定します。

また下記の「部分インポート」のチェックを外して、実行して下さい。

以上で512M以下のSQLファイルのインポートが可能になります。

 メモ

上記の「部分インポート」のデフォルトを「チェックなし」にする場合は、[設定]→[インポート」を実行した時に表示される画面の中に「部分インポート」があるのでこの✔を外すとデフォルトが割り込みなしになります。

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

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