下記を実行する前に[Web Station]を稼働させてください。
WordPress等のWebアプリケーションを稼働させる為には、下記のアプリケーションが必要になります。
1.MariaDB10 :WordPressのDB
2.phpMyAdmin :MariaDBを直接操作するツール
ここでは、これらのインストールと設定方法を解説しています。
1.MariaDB10のインストールと設定
1.「MariaDB10」のインストール
①パッケージセンタの検索で「MariaDB10」を検索し、インストールします。
下図の「root」のパスワード設定画面が表示されます。
■パスワードは10文字以上で英大文字、英小文字、数字、特殊文字を混ぜた物にする必要があります。
パスワードを入力して「次へ」を実行します。
確認画面がでるので「適用」ボタンを挿入します。
インストールが実行されます。
インストールが完了すると下記アイコンがメインメニュに追加されるのでディスクトップに追加してください。
2.MariaDB10の設定
MariaDB10のアイコンをクリックすると下記画面が表示されます。
■TCP/IP接続を有効にするに✔を付け「適用」ボタンを挿入します。
以上でMariaDB 10のインストールを設定が完了しました。
上記で作成されたMariaDBの設定環境は下記になります
■ID:root
■パスワード:入力したパスワード
■アクセス方法:「ポート番号」と「ドメインソケット」が利用可
2.phpMyAdminのインストールとID設定
phpMyAdminは、MariaDBをダイレクトにアクセスするツールです。
DBの作成、DBのエクスポート、SQLファイルのインポート等の作業が行えます。
1.[phpMyAdmin]のインストール
パッケージセンタの検索で「phpMyAdmin」を検索し、インストールして下さい。
インストールが完了すると下記アイコンがメインメニュに追加されるので、ディスクトップに追加してください。
2.新しいDB管理者を登録する
MariaDBにアクセスするデフォルトIDは「root」です。
このIDは誰でもが知りえるIDなので、このIDは使えなくするか又は権限をなくす運用をお勧めします。
[root]の代わりの新規IDの登録方法を下記で解説します。
①[phpMyAdmin]を起動します。
下記画面が表示されます。
■MariaDB10を作成した時のパスワードを入力し「実行」ボタンを挿入してください。
②表示された下記画面の「User accounts」タブを選択します。
③表示された画面から下記の「ユーザアカウントを追加する」をクリックします。
④表示された画面に必要情報を入力します。
■ユーザ名:登録したいユーザIDを入力します。
セキュリティ強化のためにDSMのアカウントとは別のIDの利用をお勧めします。
■ホスト名:▼をクリックして「ローカル」を選択して下さい。
■パスワードと再入力にパスワードを入力して下さい。
パスワードは10文字以上で英大文字、英小文字、数字、特殊文字を混ぜた物にする必要があります。
■グローバル特権の「すべてにチェックする」をチェックして下さい。
⑤画面の下の方にある「実行」ボタンを挿入すると、新規IDが管理者として作成されます。
⑥一度、ログアウトしてから新規IDでログインできるか?を確認してください。
画面左上にあるログアウトアイコンをクリックするとログアウトできます。
■ログインできない場合は「root」の指定パスワードでログインして中身をチェックしてください。
⑦[root]の権限を無くす
ログインできる様になったら3個ある「root」をダブルクリックして「グローバル特権」を外します。
以上で「root」では何もできなくなります。
root自体を削除しても問題ありません。
3.phpMyAdminの拡張機能をONにする
WordPressではPHPの拡張機能を必要としています。
そこでここではphpMyAdminの拡張機能をONにする方法を解説しています。
1.Web Stationを起動します。
2.phpMyAdminのプロファイルを変更します、
下図の左ペインの「スクリプト言語の設定」をクリックします。
■下図の[phpMyAdmin]をダブルクリックします。
下記画面が表示されます。
■[拡張]タブを開き、名前の横のチェックボックスに✓を付けます。
画面の下にある「保存」ボタンをクリックします。
以上でphpMyAdminがフル機能で使えるようになります。
4.phpMyAdminの起動方法
phpMyAdminの起動には下記の2つのやり方があります
①DSMの画面のphpMyAdminアイコンから起動する。
この方法は[http://IPアドレス/phpmyadmin]で起動します。
②URLで起動する。
この方法は[https://貴方のDDNS/phpmyadmin]で起動します。
外出先からでも起動できるメリットがあります。
上記ではエイリアスが[phpmyadmin]になっています。
この確認方法は下記になります。
1.Web Statinを起動します。
2.下記を実行します。
DSM7.1系は左ペインの「Web サービスポータル」を開きます。
DSM7.2系は左ペインの「Web ポータル」を開きます。
上記のようにエイリアスは「phpmyadmin」になっています。
よってブラウザからこのエイリアスを使って起動する事ができます。
https://貴方のDDNS/phpmyadmin
尚「phpmyadmin」のエイリアス名はここを編集する事により変更する事も可能です。
5.phpMyAdminのインポートサイズの変更
昔はphpMyAdminでインポートできるSQLファイルサイズはデフォルトが32MBでした。
ったので下記の方法で修正しました。
[phpMyAdminのSQLファイルのインポートサイズを増やす方法]
しかし現在は1024MBになっているので修正は不要です。
しかしSQLファイルのインポートで問題が起こった場合は参考情報として見て下さい。
6.phpMyAdminのエラー対策
ケース1
phpMyAdminの画面の下に下記のメッセージが表示されるケースです。
構成ファイル内にあるクッキーの暗号化キーが必要以上に長いです。必要なのは 32 バイトだけです。ドキュメントを参照してください。
上記は[web_packages]→[phpmyadmin]フォルダの中の[config.inc.php]ファイルの中の記述がおかしいと言っています。
これは[‘blowfish_secret’]の暗号化キーが下記の例の様に44バイトあり、この中の32バイトしか使いませんと言っているメッセージになります。
$cfg['blowfish_secret'] = 'XSof7gRF00+LX75vOWmTKZRWgPlYkzTaujuKfOPQVnk='
【対策】
不要です。変更しなくても32バイトを利用します。
ケース2
phpMyAdminの画面の下に下記のメッセージが表示されるケースです。
phpMyAdmin の設定保存場所が完全に設定されていないため、いくつかの拡張機能が無効になっています。理由についてはこちらをご覧ください。
現在のphpMyAdminのバージョンには上記の様なエラーはありません。過去に起こった問題です。
上記メッセージを消す方法は下記になります。
phpMyAdminで[web_packages]→[phpmyadmin]→[sql]フォルダの中の[create_tables.sql]をインポートすると問題は解決します。
①phpMyAdminを起動します。
②[create_tables.sql]ファイルを選択しインポートします。
下図のインポートタブの「ファイルを選択」ボタンを挿入しファイルを選択します。
ファイル選択はWebDAV接続で下記を選択します。
[web_packges]→[phpmyadmin]→[sql」→[create_tables.sql]になります。
画面の下にある「実行」ボタンを挿入します。
実行すると左ペインに「phpmyadmin」というDBが追加されます。
このDBにphpMyAdminのカスタマイズデータが保存されます。
以上でこの問題は解決します。