[Split Tunnels]でローカルネットワークを設定すると、WARPクライアントから下図の様にIPアドレス指定でローカルリソースにアクセスできる様になります。
同様に下記の通信プロトコールでファイルサーバもアクセスできます。
・SMB
SMBはWindowsネットワーク内で利用できる通信プロトコルです。
ファイルサービスの指定フォルダにパスを張ります。
しかし[WebDAV]経験者にとっては[SMB]は使いずらいです。
・WebDAV
WebDAVはHTTP/HTTPS通信プロトコルを使った分散ファイルシステムです。
ファイルサービス自体にパスを張る事ができるので使い勝手が良い通信方法です。
しかしWindowsはIPアドレス(HTTP)で利用するWebDAVは許可していません。
そこでWindowsでもHTTPで利用するWebDAVを許可する様にカスタマイズします。
1.Windows10でHTTPのWebDAVを許可する方法
2.HTTPのWebDAVでファイルサーバをアクセスする方法
1.Windows10でHTTPのWebDAVを許可する方法
1.Windowsの[スタート]ボタンを右クリックして[ファイル名を指定して実行]を起動します。
表示された下記画面に[regedit]を入力し『OK』を挿入します。
2.表示された下図の検索欄に下記をペーストしてEnterを挿入します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WebClient\Parameters
3.下記画面が表示されます
■下図の[BasicAuthLevel]を[右クリック→修正]を実行します。
4.下記画面が表示されます。
■値を[2]に変更し[OK]を挿入します。
参考情報
BasicAuthLevelの種類は下記になります。
0:WebDAV通信を無効にする
1:https通信のみ有効にする
2:http/https通信で有効にする
5.Windowsを再起動して下さい。
以上でWindowsもHTTPでWebDAVが使える様になりました。
2.HTTPのWebDAVでファイルサーバをアクセスする方法
Windowsで設定を行う前にファイルサーバのWebDAVのポート番号を確認して下さい。
私の場合はSynologyのNASなので[WebDAV Serber]の設定を確認します。
・HTTP:5005
・HTTPS:5006
Windowsでエクスプローラを開き、「PC」を選択し、「コンピュータ」メニュを開くと
・ネットワークドライブの割り当て
・ネットワークの場所の追加
が表示されます。
ここでは画面上部にある下記アイコンをクリックします。
表示された画面で『次へ』で先に進む。
カスタムネットワークの場所を選択し『次へ』で先に進みます。
下記の画面でファイルサーバのIPアドレスとフォルダを指定します。
■指定方法は[http://IPアドレス:ポート番号]です。
例)http://192.168.1.110:5005
[次へ]で先に進むとファイルサーバへの接続情報画面が表示されます。
■ファイルサーバにログインできるIDとパスワードを入力します。
[OK]を挿入すると下記画面が表示されます。
■名前は判り易い任意の名前に変更して下さい。
[次へ]で先に進むと下図の様なアイコンが表示されます。
上記をクリックするとログイン画面で指定したIDに許可されているファイルが総て操作できる様になります。