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2024年08月30日

Cloudflare ZeroTrustのWARPの Local Domain Fallback とは


WARPの設定テーブルの中のLocal Domain Fallbackを定義すると[ローカルリソース]のアクセスに[ドメイン名]を利用する事ができるようになります。

例)http://192.168.10.120 → http://main.home

尚、この設定にはネットワーク内にDNSサーバが必要になります。

私の場合はSynologyサーバを利用しているのでSynologyの[DNS Server]を利用した例で説明します。

下記手順で設定します。

1.Cludflare側の設定

2.SynologyのDNS Serverの設定

1.Cludflare側の設定

1.WARP Clientを呼び出す

[Settings]の画面の中から[WARP Client]を開きます。

 

2.Device settingsを開く

[Device settings]欄にある[Default]をクリックして[Edit]で開きます。

 

3.[Local Domain Fallback]の設定

①WARP設定の[Local Domain Fallback]欄にある[Manage]ボタンを挿入します。

②利用するローカルドメインを選択する。

ローカルドメインに使えそうなドメインサンプルが大量に表示されます。

利用するドメイン以外を選択し、削除して下さい。

私は[home]だけ残しました。

③下図の入力画面い必要情報を入力します。

■Domain欄     :ドメインを入力します。例)main.home

■DNS Serves欄:DNSサーバのIPアドレスを指定します。

■Description欄:説明を入力します。

[Save domain]ボタンを挿入して登録します。

同様の手順で定義したいドメインを総て登録します。

以上でCloudflere側の設定は完了です。

 

2.SynologyのDNS Serverの設定

1.パッケージセンタから「DNS Server」をインストールします。

下記アイコンがメインメニュに追加されます。

 

2.上記アイコンをクリックします。

下記画面が開きます.

■ゾーンを選択して「作成→Masterゾーン」を実行します。

DSM7では「作成プライマリゾーン」に変更になっています。

 

3.Masterゾーンの設定を行います。

下記画面が表示されますのでドメイン情報を定義します。

■ドメイン名

Cloudflereで設定したドメイン名を入力します(例:main.home)

■マスターDNSサーバ

上記のドメインが接続されているルータのIPアドレスを指定します(例:192.168.10.1)

[保存]ボタンを挿入します。

ゾーンが作成されます。

 

4.作成された上記のゾーンIDをダブルクリックして下さい。

下記のリソースレコードが表示されます。

表示されたレコードの説明は下記になります。

■ns.main.home.

A(IP Address)レコードで、192.168.10.1のIPアドレスが登録されています。 

■main.home.

NS(Name Server)レコードで、アドレスはns.main.home.です。

 

5.main.homeの転送先IPアドレスを作成します。

メニューから[作成→A Type]を選択してください。

 

6.表示された画面にサーバの転送先のIPアドレスを入れます。

■この「ドメイン名(main.home等)」が指定された時に転送するサーバのIPアドレスを設定します。

「保存」ボタンを挿入します。

 

7.以上でリソースレコード一覧は下記になります。

以上で[http://192.168.10.110]は[http://main.home]でもアクセスできるようになります。

同様に、他のドメイン名も定義します。

 

以上でこのドキュメントの説明は完了です。

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