ここではCloudflareのCDNのCaching(キャッシュ)メニュの詳細を解説します。
Caching(キャッシュ)メニュには下記のサブメニュがあります。
| サブメニュ | 概要 |
| 1.概要 | キャッシュ パフォーマンスの確認画面ですが、無償版では利用できません。 |
| 2.構成 | キャッシュの基本設定や操作が行える所です。 |
| 3.Cache Rules | キャッシュルールをマニュアルで設定する事ができる所です。 |
| 4.階層型キャッシュ | 階層型のキャッシュを設定する所です。 |
| 5.Cache Reserve | 大量のコンテンツを長期間キャッシュ時に利用するものです。 |
下記に各項目を解説します。
1.概要
画面に表示されるCache Reserveは有料サービスです。どの様な機能なのかはリンク先を見て下さい。
また画面の中にあるCache Analyticsはキャッシュ パフォーマンスを確認するツールですが、これも無償版では利用できません。
2.構成
下記のキャッシュ関連設定項目があります。
①キャッシュをパージ
マニュアルでキャッシュを削除する時に利用します。
WordPressで[Cloudflare]プラグインを入れている場合のコンテンツ変更は、このソフトが自動で関連キャッシュを更新してくれるのでこの機能を利用する必要はありません。
しかし、PHPプログラムを変更した場合は誰もキャッシュを削除してくれないので、この機能を使ってマニュアルでキャッシュを削除しないと新しいプログラムの検証ができません。
また大幅なプログラム変更を行う時はマニュアルでキャッシュを削除するより⑦の開発モードを利用する方がお勧めになります。
②キャッシュ レベル
スタンダードを選択
しかし[Cache Rules]で設定されたキャッシュ設定が優先されます。
③ブラウザ キャッシュ TTL
デフォルトのキャッシュ時間です。4時間を選択
しかし[Cache Rules]で設定されたキャッシュ設定が優先されます。
④CSAM Scanning Tool
普通は何も設定しません。
この機能はユーザーが自由に画像やファイルをアップロードできるウェブサイトの場合に必要な機能です。
設定した場合はサイトにアップロードされた画像やファイルが自動スキャンされ、児童性的虐待に該当する場合は、該当のコンテンツが自動的にブロックまたは削除されます。
⑤Crawler Hints
ONの運用が望ましい。
この機能は、ウェブサイトのコンテンツが変更されたタイミングを検索エンジン(例えばGoogleやBing)に通知することで、不要なクロールを減らし、ウェブサイトのリソースを効率的に活用することを目的としています。
更新情報が迅速に検索エンジンに反映されるため、検索エンジンのインデックス精度が向上する可能性があります。
⑥Always Online
ONの運用が望ましい。
この機能はウェブサイがダウンしている場合でも、CDNにキャッシュされた情報をサイト訪問者に提供する機能です。
ニュースサイト等で誤ったキャッシュ情報を顧客に提供したくない場合を除きONの運用が望ましい。
⑦開発モード
通常はOFFです。
これはWebサイトのプログラムを大幅に変更する時にキャッシュ機能を一時的に中止する機能です。
簡単なプログラム変更の確認は①のマニュアルでキャッシュを削除する方法がお勧めです。
⑧検索文字列のソートを有効にする
Enterprise版の機能です。
3.Cache Rules
どのリソースをどのくらいの期間キャッシュするかをマニュアルで指定する事ができるページです。
無償版でも10個までルールを作成できます。
私は下記の設定を行っています。
1.静的リソースのキャッシュ設定
Hederで読み込むJS、CSS及び本文で読み込む画像を下記設定でキャッシュさせます。
| フィールド | オペレータ | 値 |
| URIパス | 次で終わる | js |
| URIパス | 次で終わる | css |
| URIパス | 次で終わる | jpeg |
| URIパス | 次で終わる | png |
| URIパス | 次で終わる | gif |
上記をORで連結し[エッジ TTL]を1か月で設定します。
2.管理者以外のHTMLページのキャッシュ
WordPressに管理者でログインするとクッキーに[wordpress_logged_in_]が設定されます。
これを利用して管理者以外のHTMLページのキャッシュルールを作成します。
| フィールド | オペレータ | 値 |
| 完全URI | ワイルドカード | https://*.t-spirits.com/* |
| Cookie | 次を含まない | wordpress_logged_in_ |
■上記の[t-spirits.com]の所は貴方のドメイン名に変更して下さい。
上記をANDで連結し[エッジ TTL]を1か月で設定します。
以上で管理者画面はキャッシュしないが、一般のHTTPアクセスはキャッシュする設定になります。
メモ
キャッシュされたか否かを検証する時は、WordPressのCloudflareプラグインを無効化すると、ドキュメントの更新時に関連キャッシュをクリアしてくれないのでキャッシュの状態を確認する事ができます。
但し、検証後にこのプラグインを有効化する時はCloudflareプラグインの設定を参考に再設定して下さい。
無効化で設定はすべてクリアになっています。
4.階層型キャッシュ
階層型キャッシュ トポロジーにある[スマート階層型キャッシュ トポロジー]をONにします。
階層型キャッシュ(Tiered Cache)は、Cloudflareが提供するキャッシュ機能の一つで、エッジネットワーク全体でキャッシュの効率を向上させる仕組みです。
この機能を有効にすると、Cloudflareのデータセンター間でキャッシュリクエストを最適化し、オリジンサーバーへの負荷をさらに軽減できます。
5.Cache Reserve
Cache Reserveは有償サービスです。
この機能は主に、大量のコンテンツを長期間キャッシュに保持する必要があるウェブサイト向けに提供されています。
Cloudflareの標準キャッシュではなく、長期保存用の専用キャッシュストレージを利用することで、オリジンサーバーへの負荷をさらに軽減できます。