ここではCloudflareのCDNの[Speed]メニュの詳細を解説します。
[Speed]メニュ には下記のサブメニュがあります。
| サブメニュ | 概要 |
| 1.Observatory(計測) | Webサイトの性能を測定する所です |
| 2.最適化 | Webサイトのスピードに関連する設定を行う所です。 |
下記に各項目を解説します。
1.Observatory(計測)
ここではWebサイトを[ボッドによる合成テスト]と[実際のサイト性能]で計測するする事ができます。
無償版では30回/月まで計測できます。
計測を行う場合は[セキュリティ→ボッド]の[ボット ファイト モード]をOFFしてから実行して下さい。
これを行わないと[ボッドによる合成テスト]でエラーがでて計測できません。
メモ
Cloudflare自身が色々なボッドを利用しています。
よってObservatoryで利用するボッドが[ボット ファイト モード]で引っかかるのはおかしいので、今後は改善されるのではないかと思っています。
下図は実際に計測したサンプル画像です。

■右上にあるボタンで[Desktop]と[Mobile]を切換える事ができます。
①[合成]タブ
ここにはCloudflareのボッドがサイトをアクセスした結果が表示されます。
スコアが悪い場合は改善点のコメントを見て対処します。
②[実際のユーザ測定値]タブ
実際の訪問者(リアルユーザー)によるページロードの統計データが収集、表示されます。
ユーザがどの様に感じているのか?の判断ができます。
2.最適化
最適化はWeb サイトやアプリケーションを高速化する為の設定が行えるメニューです。
下図の[推奨事項]タブにある[利用可能なすべての設定を有効にします]ボタンを挿入すると、無償版で利用できるすべての機能をONにしてくれます。

その結果、下記の項目の中で無料版で利用できるものを総てONにしてくれます。
項目の中にはONになっていてもサーバ等の環境の関係で機能しない物もありますが、問題はありません。
①イメージの最適化
無償版では利用できる機能はありません。
②コンテンツの最適化
ONになる項目は下記です。
・Speed Brain
Speed Brainは、ユーザーが次に訪問する可能性の高いページを予測し、事前にそのコンテンツをブラウザのキャッシュにプリフェッチ(先読み)することで、Webページの読み込み時間を最大45%短縮する機能です。ChromeやEdgeなどで利用できます。
・Cloudflare Fonts
WebサイトがGoogle Fontsを利用していた場合、フォントをGoogleのサーバーからではなく、サイト自身のドメインから直接提供することで、ユーザープライバシーの強化とサイトパフォーマンスの向上を図る機能です。
・Early Hints
Early Hints(アーリーヒント)は、HTTPステータスコード「103」を利用して、サーバーが最終的なレスポンスを準備している間に、ブラウザに対して事前にリソースのプリロードやプリコネクトの指示を送る機能です。
これにより、ブラウザは主要なリソースの読み込みを早期に開始でき、Webページの表示速度を向上させることが可能です。
・Rocket Loader
Rocket Loaderは、JavaScriptの読み込みを非同期化等の手法で最適化することにより、Webページの読み込み速度を向上させるツールです。
③プロトコルの最適化
ONになる項目は下記です。
・HTTP/2
クライアントとCloudflare間の通信を効率化するプロトコルです。
・HTTP/2 からオリジン
Cloudflareとオリジンサーバー間の通信を効率化するプロトコルです。
但し、オリジンサーバがトンネル接続の場合は利用されません。
・HTTP/3 (QUIC 使用)
HTTP/3 は、インターネット通信プロトコルの最新バージョンであり、QUIC プロトコル上に構築されています。
従来のHTTP/1.1やHTTP/2がTCP(Transmission Control Protocol)を使用しているのに対し、HTTP/3はUDP(User Datagram Protocol)を基盤にしているため、速度と効率が向上しています。
但し、オリジンサーバがトンネル接続の場合は利用されません。
・0-RTT 接続再開
0-RTT接続再開は、TLS 1.3の機能の1つで、クライアントとサーバー間で以前に確立したセッション情報を再利用し、通信のラウンドトリップをゼロに抑える技術です。
これにより、新しい接続をほぼ瞬時に確立でき、特に遅延の大きなネットワーク環境でのパフォーマンス向上に寄与します。
④その他
ONになる項目は下記です。
・AMP Real URL
AMP Real URLは、Googleが提供するAccelerated Mobile Pages (AMP) フレームワークの一部で、AMPページのURLをより信頼性のあるものにするための仕組みです。
これにより、ユーザーがAMPページを閲覧する際に、AMPキャッシュのURLではなく、オリジナルのドメイン(パブリッシャーのドメイン)が表示されるようになります。