ここではSynologyのNAS中に「日本語WordPress」をインストールする方法を解説します。
[Web Station]、[MariaDBとphpMyAdmin]が立ち上がっている事が前提になります。
1.MariaDB10にWordPressをインストールするDBの作成
1.MariaDB10にWordPressをインストールするDBの作成
1.phpMyAdminの起動
下記アイコンクリックし「ログイン」して下さい。
2.DBの作成
管理画面が表示されたら、『データべース』タブをクリックします。
3.DBの作成
データバースの作成画面が表示されるので下記を指定します。
■データベース名:任意の名前です。例)tec
■照合順序:「utf8mb4_general_ci」を選択して下さい。
[作成]ボタンを挿入します。
下図のphpMyAdminの左ペインに、新しく作成したDBが表示されます。
以上でWordPressを登録するDBの準備が整いました。
2.日本語WordPressのダウンロード
1.[DownLoad Station]のインストール
①パッケージセンタの「生産性」の中にある「DownLoad Station」をインストールして下さい。
インストールが完了すると下記アイコンがメインメニュに追加されますので「ディスクトップ」に追加してください。
②上記アイコンをクリックします。
■ダウンロードフォルダをどれにするか?を聞いてきますので「web」フォルダを選択して下さい。
以上で「日本語WordPress」をインストールする準備が整いました。
参考情報
Download Stationの利用者は「ローカルユーザ」に限定されています。
よってLDAP等のユーザIDでログインしている場合は「ローカルユーザ」に切り替えてください。
2.WordPressのダウンロードURLの取得
①.下記の日本語WordPressのサイトをクリックして下さい。
https://ja.wordpress.org/download/
②WordPressのダウンロードのリンクURLを取得します。
表示された画面の中の「WordPressのダウロード」ボタンがありますので、このボタンを右クリックして[リンクアドレスをコピー]を選択します。
※上記操作でダウロードのURLがクリップボードの中にコピーされました。
3.WordPressのダウンロード
①[Download Station]を起動します。
デスクトップにある下記アイコンをクリックします。
②ダウンロードタスクを実行します。
下記画面で丸印のアイコンをクリックします。
下記画面に必要情報を入力します。
■保存先が「web」フォルダになっている事を確認してください。
■URLを入力欄で「CTRL+V」でクリップボードにあるURLを張り付けます。
[OK]ボタンを挿入すると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了するとステータスが完了に変わります。
以上でWordPressのプログラムがWebフォルダにダウンロードされます。
4.WordPressフォルダの作成
①File Stationを起動し「webフォルダ」を開きます。
②ZIPファイルを解凍します。
webフォルダーの中にダウンロードしたWordPressのZIPファイルがありますので、このファイルを右クリックして『解凍→ここに解凍する』を実行します。
webフォルダーの中にWordPressのフォルダーが作成されます。
以上で、日本語版WPが入手できました。
上記のフォルダ名を右クリックで名前の変更で任意名称に変更してください。例)tec
ドメインにSynologyのDDNSを利用する場合は[SynologyのDDNS]、CloudflareのDNSで管理するドメインを利用する場合は[CloudflareのCDNを利用する]を参考にWordPressで利用するドメインを準備します。
またWordPressのアクセスには
①https://ドメイン名/フォルダ名
②https://ドメイン名
があります。
②のドメインだけでアクセスする場合は[Synologyの仮想ホスト]機能で上記のtecフォルダに転送する設定を行って下さい。
3.WordPressのインストールと設定
1.WordPressのインストール
①ブラウザーからアクセスします。
ドメインは[WordPressのURLの準備]したを利用します。
https://ドメイン名/tec/
又は
https://ドメイン名
②下記画面が表示されます。
■「さあ始めましょう」をクリックします。
③下図にデータベースへのアクセス条件を入力します。
■データベース名:phpMyAdminで作成したデータベース名です。
■ユーザ名:phpMyAdminへのログインIDです
■パスワード:同上
■データベースのホスト名
DSM7系:「localhost」
■テーブル接頭辞はそのままでwp_にします。
[送信]ボタンを挿入します。
④下記画面が表示されます。
■「インストール実行」ボタンを挿入します。
上記の画面が表示されない場合
上記の画面が表示されない場合は、DBへのアクセスが上手くいってないケースです。
Web Stationの「全般設定」で利用しているPHPを調べてください。
次に「PHP設定」で使っているPHPの拡張機能をすべて使える様に設定して下さい。
以上でこのエラーは出なくなる筈です。
⑤WordPressに「ログインする為の情報」を入力します。
■サイトタイトル:サイトの名前です。後でも修正できます。
■ユーザ名:このサイトにログインするユーザ名です。
■パスワード:ユーザ名のパスワードです。
■メールアドレス:貴方のメールアドレスです。
■検索エンジンでの表示:チェックする。
サイトが完成した段階でチェックを外せば良いです。
⑤完了メッセージが表示されます。
⑥ログイン画面がでます。
⑦WordPressのダッシュボードが開きました。
以上で、日本語WPの作成が完了しました。
メモ
上記では『tec』というDBを作成しました。
WordPressのサイトを複数立ち上げる場合は、他の名前のDBとWordPressディレクトリを作成すると複数のWordPressを稼働させることができます。
2.WordPressの設定変更
これは必須作業です。これを行わないとWordPressやプラグイン等の更新ができません。
①wp-config.phpを変更する。
WordPressフォルダを開くと一覧に[wp-config.php]があるので、このファイルを開きます。
<変更前(27行目位に下記の記述があります)>
// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'tec');
<変更後(赤字部分を追加)>
// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** // /** WordPress のためのデータベース名 */ $_SERVER['HTTPS'] = 'on'; define('FS_METHOD', 'direct'); define('DB_NAME', 'tec');
メモ
define(‘FS_METHOD’, ‘direct’);の設定がないとWordPressの更新ができません。
$_SERVER[‘HTTPS’] = ‘on’;]は、CloudflareのCDNでドメイン名だけでアクセスする場合は必須設定です。
他の環境でも、あっても問題ない設定です。
②更新方法
上記の修正を加えたうえで、WPのプラグイン等の更新を行ってください。
■上記のメニュの更新を押すと更新が必要なアイテムが表示されます。
そこで更新するものを選択し、更新ボタンを挿入してください。
以上でWordPressのインストールが完了しました。